任期満了まであと5カ月の川崎・福田市長、去就語らず「しかるべき時期に明らかに」

福田紀彦・川崎市長(資料写真)

 2期目の任期満了(11月18日)まで約5カ月となった川崎市の福田紀彦市長は9日、ワクチン接種を含む新型コロナウイルス感染症への対応など「通常の市政運営を続けることに全力を尽くす」と述べ、市長選への態度を明言しなかった。市議会第2回定例会の本会議で、吉沢直美氏(自民)の代表質問に答えた。

 福田市長は市政を取り巻く現状について、感染症の再拡大でまん延防止等重点措置が延長されている点に触れ、「市民に大変な不便をかけ、医療提供体制などへの負荷は高く予断を許さない」と説明。ワクチン接種は「まさに緒に就いたばかり」とした。

 その上で、「市民の命と暮らしを守るための取り組みを最優先」とすることが「現状の使命」と強調。3選出馬については「具体的な要請をいただいている状況ではない」と断った上で、去就は「しかるべき時期に議会の場で明らかにしたい」と宣言した。

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