ドジャース・筒香嘉智が故障者リスト入り 40人枠に残留

日本時間6月10日、ドジャースはトニー・ゴンソリンの戦列復帰に伴い、スコット・アレクサンダー(左肩の炎症)を10日間の故障者リストから60日間の故障者リストに移したことと、筒香嘉智(右ふくらはぎ痛)を10日間の故障者リストに登録したことを発表した。これによりロースターの40人枠と26人枠が1つずつ空いたため、ドジャースは選手を1人も失うことなくゴンソリンを復帰させることが可能になった。筒香にとっては本格的な打撃改造に取り組む絶好のチャンスとなるかもしれない。

メジャー2年目を迎えた筒香は、ここまで38試合に出場して打率.155、0本塁打、7打点、出塁率.256、OPS.451を記録。レイズで出場した26試合で打率.167、出塁率.244、OPS.462に終わり、DFAを経てドジャースへトレードされたが、移籍後も12試合で打率.120、出塁率.290、OPS.410と打撃の状態は上向いていない。

筒香はドジャース移籍後に打撃改造に取り組んでいることが報じられているが、まだ目に見える形で結果は出ていない。故障者リスト入りすることによって本格的な打撃改造を行う時間を確保することができ、なおかつ戦列復帰前にはリハビリ出場の名目でマイナーの試合に出場することも可能になるため、ドジャースにとっては筒香を一時的に打撃改造に専念させるという狙いもあるとみられる。

現行のメジャーリーグのルールでは、故障者リストに登録されたあと、戦列復帰する前に野手は最大20日間、マイナーでのリハビリ出場が可能となっている。ドジャースはこの期間をフルに活用し、筒香の「再生」を目指すことになるかもしれない。今後はトレードでの戦力補強に伴うロースターの入れ替えも予想されるため、筒香にとってはロースター生き残りをかけたラストチャンスとも言える。今回の故障者リスト入りの期間を生かし、浮上のきっかけをつかむことはできるだろうか。

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