長崎県の大規模ワクチン接種 予約伸び悩む 電話前倒し、ネットも拡大

大規模接種会場となるエントランスでリハーサルをする関係者=県庁

 長崎県は12日から長崎、佐世保両市で新型コロナウイルスワクチンの大規模接種を始めるが、インターネットによる予約数が伸び悩んでいる。9日午後4時現在で計498人。開始1週間で計9380人の接種が可能だが、予約率は5.3%にとどまる。県は電話予約開始を12日から10日に前倒しし、ネット予約も全日程(7月2日接種分まで)に広げる。
 大規模接種の対象は、県内市町から接種券が届いた65歳以上の高齢者。県医療政策課によると、予約の内訳は長崎会場(県庁)が206人、県北会場(佐世保市吉井町のサンパーク吉井)が292人。
 ただ、長崎市が8日に70~74歳(約3万7千人)、10日に65~69歳(約3万1千人)へ接種券を発送。こうした状況から県の担当者は「長崎会場の予約も今後増えてくるのではないか」と話す。
 ネット予約は7日から第1弾(12~18日接種分)の受け付けを開始し、大きな混乱はなかった。このため県は電話予約開始を10日午前9時に前倒し。ネット予約も同じ日時から全日程の接種を受け付ける。はがき予約も受け付け中。
 県は9日、県庁エントランスでリハーサルを実施。委託業者や県職員が本番の動きなどを確認した。
 接種は両会場とも土日午前10時~午後3時半、平日午後2時~7時半に実施する。問い合わせと電話予約は県新型コロナワクチンコールセンター(電0570.065.478、毎日午前9時~午後5時)。


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