JOC幹部急死「文春報道」に抗議 山下会長「事実と違う。何かを隠していると思わせるような」

JOCの山下泰裕会長

日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(64)は10日、都内で取材に応じ、JOC経理部長の男性(52)が電車にはねられて死亡した件に言及。10日発売の週刊文春の報道に対して「事実とは違う。歪曲して書かれている」と話し、同日中にも抗議文を出すことを示した。

男性は7日午前9時20分ごろ、東京・品川区の都営浅草線中延駅で普通電車にはねられ、搬送先の病院で死亡。文春は「JOC経理部長〝五輪裏金〟と補助金不正」のタイトルで同事案を詳報している。冒頭で女性幹部が職員を集めて「この件については外部に漏らさないように」と指示したと記されているが、山下会長は「事実と全く異なる。大きく歪曲して書かれている。断じて許せない行為であると思っている」と憤慨。具体的には「何かを隠していると国民に思わせるような。悪意に満ちている」と話し、不正の事実を隠蔽しているかのような書き方に対して異議を唱えた。

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