五島、基準超の有害物質検出 市立図書館予定地 届け出区域に指定

 長崎県は8日、基準を超える特定有害物質が検出された五島市木場町の新市立図書館建設予定地の一部(約340平方メートル)を土壌汚染対策法に基づき、汚染除去などの措置が必要な届け出区域に指定した。
 県によると、市の調査で特定有害物質の「六価クロム化合物」「ヒ素およびその化合物」「フッ素およびその化合物」が基準を超えて検出され、県に報告。県が周辺区域を調べ、飲用の井戸が2カ所あることが分かった。地下水は基準に適合し、ただちに健康への影響はないという。
 市は、汚染土壌の除去と建築工事を一体で実施する方針。今回の指定を受け、汚染除去の計画を作って対策を取り、県に報告する。市教委によると、新市立図書館は2022年9月完成、23年4月開館を目指している。

© 株式会社長崎新聞社