長崎県の大規模ワクチン接種 対象拡大 予約枠余剰時に随時調整

 長崎県は11日、新型コロナウイルスワクチンの大規模接種の対象者を65歳以上の高齢者以外にも拡大すると明らかにした。予約状況に余裕があった場合、福祉従事者や警察官、保育士、教職員らに回す。
 県によると、初日の12日の予約は長崎会場(県庁)、県北会場(佐世保市のサンパーク吉井)ともに、ほぼ埋まっているが、それ以降はまだ空いている時間帯がある。県担当者は「医療従事者を多数集めて体制が整っている。せっかくの接種枠を余らせないようにする」としている。
 予約はこれまで通り、県内市町発行の接種券を持つ65歳以上を優先。ただ、接種枠に空きがある場合に備え、県が高齢者・障害者施設や訪問介護事業所、県警、保育所、幼稚園、学校などに事前に意向を確認。それぞれの従事者への接種を随時調整する。
 1日当たりの接種可能人数は当面、長崎会場を600人、県北会場を300人に絞る。県は理由について「会場設置後のリハーサルなどを踏まえ、安全に接種できる体制とするため」と説明。これまでは長崎会場が土日1120人、平日840人、県北会場は420人としていた。
 予約、問い合わせは県新型コロナワクチン接種コールセンター(電0570.065.478、毎日午前9時~午後5時)。予約はインターネットやはがき(14日必着)でも受け付けている。


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