フードロス削減案披露 日向高生が役員と意見交換

スーパー「マルイチ」の役員らに、フードロス削減について提案する日向高の生徒

 フードロス(食品破棄)をなくすには―。日向市・日向高の生徒が7日、スーパー「マルイチ」(日向市、高木大(まさる)社長)本社で役員らと意見を交わした。高木亮輔会長ら計約20人を前に、考えや思いを伝えた。
 同校の生徒4人は昨年度、持続可能な開発目標(SDGs)について考える企画「MIYAZAKI SDGs ACTION」(宮崎大など主催)に参加。同社の店舗見学や話し合いを重ね、フードロス削減のアイデアを考えた。企画は終了したが、提案を生かしてもらおうと、同社の役員会議で発表することになった。
 同日は3年生2人が参加。「『見切り品』という呼び方を変えれば消費者が手に取りやすくなる」「(パックの牛乳など)1日にどのくらい飲食すれば期限内に消費し終わるか表示しては」などの意見を披露し、役員を感嘆させた。終了後、高木社長は「高校生が興味を持ち、真剣に考えてくれてうれしい。期待に応えたい」と話した。
 初田太陽さん(18)は「大人の意見は厳しさも感じたが、思いは伝えられたと思う」とほっとした様子。奈須慈央(しおん)さん(17)は「SDGsは世界規模で考えがちだったが、身の回りでできることもあると実感した」と話していた。

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