大谷翔平 二刀流翌日に代打今季初安打&4試合連続安打「敵地がホームに」と米メディア驚嘆

8回、代打で安打を放って手を叩く大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

敵地が一時〝ホームゲーム〟になった。エンゼルス大谷翔平投手(26)が12日(日本時間13日)、チェイス・フィールドで行われたダイヤモンドバックス戦で代打今季初安打および4試合連続安打をマークした。

この日は2点ビハインドの8回無死一塁から代打で起用された。背番号17がネクストバッターズサークルから打席に向かうと、エンゼルスにとってビジターゲームのはずのスタンドからは拍手と歓声が沸き起こった。

そして大谷はフルカウントから4番手右腕カステラノスの投じた108・8マイル(約175・1キロ)の外角低めカーブをとらえ、弾丸ライナーで右前打へと運びチャンスを広げた。代打としては今季4打席目にして初安打となり、4試合連続安打とした。

この強烈な一打には敵地スタンドの大半が再び拍手喝采となり、わずかに発生したブーイングをかき消してしまうほどだった。この珍現象を米スポーツ専門局「ESPN」が「大谷が出場するとビジターがホームになる」と評するなど大谷の一挙一動には米メディアも思わず驚嘆。投打で二刀流出場を果たした前日11日(同12日)には自打球が右膝へ直撃するアクシデントに見舞われたが、その影響を感じさせないプレーと存在感で敵地も魅了した。

大谷の一打をきっかけにチームは8回に1点差へと詰め寄り、9回には3点を奪ってひっくり返し、8―7で逆転勝利。5連勝を飾って勝率5割に復帰した。

まさに今、大谷は全米で注目を集めるスーパースターとなりつつある。

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