全国の競輪場、客層掘り起こしへPRを 売り上げ好転も他の公営ギャンブルに及ばず コロナ禍の佐世保競輪 現状と課題

 全国的に競輪の売り上げは好転している。全国競輪施行者協議会(東京)によると、競輪場は国内に43場あり、2020年度の車券売上総額は前年度比14%増の約7500億円。このうちインターネットと電話による販売は同47%アップし、約5316億円に達した。
 ただ、ほかの公営ギャンブルと比べて売り上げの伸び率が高いとは言えない。競艇は前年度比36%増の2兆951億円、地方競馬は同30%増の9123億円に達した。同協議会業務・広報部の鈴木正紀部長は「競輪は初心者や若者の来場が少ない。新たな客層を掘り起こすためのPRが必要」と分析する。
 業界では新型コロナウイルスの感染防止対策をまとめたガイドラインを定め、各場でレースを開催している。今後はポストコロナを見据え、「競輪場のにぎわいを取り戻す戦略も重要になる」としている。


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