県内貿易2カ月連続黒字 長崎税関4月概況

 長崎税関は21日、4月の県内貿易概況を発表した。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は42億200万円で2カ月連続の黒字だった。
 輸出額は前年同月比36.6%増の141億5900万円となり、2カ月連続で前年を上回った。輸出額の9割弱を占める船舶類が同40.8%増の126億8700万円。新造船が同1隻増え、全体を押し上げた。エアバッグなどの自動車部品が同2.7倍の3億4900万円と伸び、前年同月はゼロだった鉄鋼くずの増加もプラスに働いた。
 輸入額は同12%増の99億5700万円で3カ月続けて前年より増加した。輸入額の大半を占めていた鉱物性燃料は石炭が数量、価格ともに落ち込み同20.8%減の55億6300万円。構成比率を6割弱まで下げた。一方、風力発電などの電気機器が18億3600万円と前年の23倍に。穀物も6.8倍だった。
 長崎港の輸出額は10億500万円、輸入額は31億700万円で、貿易収支は2カ月ぶりの赤字だった。

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