【柔道世界選手権】混合団体4連覇!フランスを〝完封〟 五輪組不参加でも見せつけた鉄壁ぶり

橋本壮市

柔道の世界選手権最終日(13日=日本時間14日、ハンガリー・ブダペスト)、東京五輪から新種目に採用される混合団体が行われ、日本は決勝でフランスに4―0で勝利し、4連覇を果たした。混合団体は男女各3人の6人で戦う。今大会に東京五輪代表組は出場していないものの、一番手を務めた男子73キロ級の橋本壮市(29=パーク24)がキッチリと勝つなど、今夏の東京五輪を前に日本の底力を見せつけた。

日本が伝統国の強さを世界に示した。東京五輪代表組は不参加ながらも初戦の準々決勝でウクライナ、準決勝のロシア連盟をいずれも4―0で退け、決勝でフランスと激突した。

最初に登場した橋本が指導3の反則勝ちし、女子70キロ級の新添左季(24=自衛隊)は強敵相手に延長の末、華麗な内股で一本勝ち。90キロ級の長沢憲大(27=パーク24)は技ありを奪ってリードを広げ、最後は70キロ超級の秋場麻優(23=ALSOK)が勝利。強豪フランスにポイントを与えない完全勝利で、控えていた男子100超級の影浦心(25=日本中央競馬会)、女子57キロ級の舟久保遥香(22=三井住友海上)の出番はなかった。

フランスが3年連続の2位となり、3位はウズベキスタンとブラジルだった。国際柔道連盟(IJF)はホームページで「日本は再び混合団体で世界のトップに名前を刻んだ」とし「日仏の決勝は混合団体の伝統的な戦いであり、メンバー構成は違うものの、東京五輪でも2チームが決勝で対戦することを想像しているのは間違いない」と伝えている。

日本は今大会を終えて男子は個人戦で66キロ級の丸山城志郎(27=ミキハウス)と100キロ超級の景浦が金メダルを獲得し、3大会連続の2個、女子は78キロ超級を制した朝比奈沙羅(24=ビッグツリー)をはじめ前回大会を上回る3個だった。

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