【森保ジャパン】指揮官を悩ませる欧州組の去就大迫、鎌田、南野はどこでプレーするのか

大迫勇也

9月からカタールW杯アジア最終予選に臨む日本代表の欧州組が森保一監督(52)を悩ませそうだ。

森保ジャパンの主力となる欧州組の多くは来季の去就が微妙な状況。ドイツ1部ブレーメンのFW大迫優也(31)は退団が濃厚で、同1部EフランクフルトのMF鎌田大地(24)はイングランド・プレミアリーグのトットナム入りが浮上。10番のMF南野拓実(26)は契約元の同リバプールから同サウサンプトンへの完全移籍が報じられている。

日本代表OBは「海外にいてもコンスタントに試合に出ていない選手は厳しいかな。夏に移籍して試合に出られなくなれば、当然、パフォーマンスも落ちてくるだろうし、そうなれば代表にも選びにくくなる。森保監督もそこは気にしているんじゃないか」と指摘し、最終予選に向けた森保ジャパンの選手選考にも大きな影響があるという。

日本代表の要となる大迫は今季以上に出番が減ることになれば、コンディションを維持するのも難しくなり、鎌田もビッグクラブへの移籍が実現すれば、激しい競争にさらされることは間違いない。サウサンプトンからオファーがある南野も移籍が実現しなければ、再びリバプールで出番を得るのは厳しい見通し。それだけに主力の動向は森保ジャパンにとって気になるわけだ。

また、今季クラブで大活躍し、代表でも好パフォーマンスを見せたベルギー1部ゲンクのMF伊東純也(28)も移籍がささやかれており、18得点をマークしながらもセルビア1部パルチザンを退団したFW浅野拓磨(26)も去就は白紙。フランス1部マルセイユのDF長友佑都(34)も退団が確実など、先行き不透明な代表イレブンは多い。

森保監督はW杯最終予選に向けて「国内外を問わず、いいプレーをしている選手を戦力として考えていきたい」と話しているが、主力の動向とともに、東京五輪世代のMF堂安律(22=ビーレフェルト)やMF久保建英(20=ヘタフェ)らを含め、来季が見通せない現状には頭を痛めているに違いない。

これから本格化する欧州の移籍市場で日本代表イレブンはどんな道を選択するのだろうか。

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