【東京五輪】プレーブック第3版公表 罰則強化も選手村の飲酒には触れず

選手村への酒類の持ち込みはプレーブックとは「別のルール」だという

東京五輪・パラリンピック組織委員会は15日、新型コロナウイルス感染症対策などをまとめたプレーブック(ルールブック)第3版を公表した。

選手が受けるスクリーニング検査では、毎日だ液抗原定量検査で検体を提出。陽性だった場合は、選手村発熱外来で鼻咽頭PCR検査を受診させることで、偽陽性を防ぐという。

選手以外に来日する約7万8000人の大会関係者については、約70~80%がワクチン接種をした上で参加する見込みとなっているが、監督者による帯同や携帯電話のGPS機能で行動を管理する予定。一部からは「GPS機能をオフにしたらいいのでは」「携帯電話を部屋に置いておけばいいのでは」と声も聞かれることから、組織委側は携帯電話の置き忘れやGPS機能をオフにした場合、処分対象になり得るとの見方を示した。

さらに、ルール違反発覚時の制裁措置を明記。「金銭制裁」「参加資格剥奪」「国外退去の強制措置」などが厳罰化され、違反内容に応じて、処罰を決めると明かした。

その一方で、選手村への酒類の持ち込みに関する記述は記載されていない。組織委の中村英正ゲームズデリバリーオフィサーは「(プレーブックは)コロナ対策の観点でまとめたものである。ご飯を食べるときのチェックなどはあるが(酒類などを)持ち込むかどうかは別のルールなのでここには書いていない」と説明した。

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