タイガースの有望株・マニングが昇格 デビュー戦は大谷と投げ合い

タイガースはすでにケーシー・マイズとタリク・スクーバルの2人が先発ローテーションの一角を担っているが、そこに新たな若手有望株が加わることになった。「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで3位にランクインしているマット・マニングが日本時間6月18日のエンゼルス戦に先発することが決定。2016年ドラフト1巡目(全体9位)指名でプロ入りした23歳のプロスペクト右腕のメジャー初登板初先発のマウンドは、大谷翔平との投げ合いとなった。

マニングは今季の開幕をAAA級トレドで迎え、7試合に先発して32回1/3を投げ、1勝3敗、防御率8.07、36奪三振、被打率.303、WHIP1.55という成績。早期ノックアウトの試合が多いため、防御率は8点台となっているが、6イニング以上を投げて3失点以下に抑えた登板が3度あり、直近の登板でも6回4安打8奪三振2失点の好投を見せ、今季初勝利をマークしている。

タイガースはカンザスシティ遠征の際にマニングをタクシー・スクワッド(遠征時の予備登録選手)に登録。マニングはすでにチームに合流し、ロイヤルズの本拠地カウフマン・スタジアムでブルペン投球を行っている。正式なメジャー昇格は日本時間6月18日に発表される見込みだ。

マニングは身長198センチ、体重88キロの体格から最速100マイルに達する速球を投げる本格派右腕。速球はコンスタントに90マイル台中盤~後半を計測し、スピン量の多いカーブも大きな武器となっている。過去2年間は3つ目の球種としてチェンジアップの向上にも取り組んでおり、現時点では「平均以上」の評価を得るに至った。この3つのボールを操るコマンド(=狙ったところに投げる能力)は発展途上にあり、これがメジャーで通用するか否かのポイントになるとみられる。

チーム再建を進めるなかで、多数の有望株投手を抱えているタイガース。日本時間6月16日からの3試合でマイズ、スクーバル、マニングの3人が先発予定となっており、強力ローテーション完成への第一歩となりそうだ。

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