【体操】引退表明の白井健三 〝師匠〟内村に「僕との最も思い出深いエピソードは何ですか」

団体金のリオ五輪で白井(左から2人目)は内村(中央)と日の丸を掲げて喜んだ

体操男子の白井健三(24=日体大教員)が16日、神奈川・横浜市内で引退会見を行い、2016年リオ五輪団体総合のメンバーとして、ともに金メダルを獲得した内村航平(32=ジョイカル)への思いを語った。

師匠と慕い、自身の体操人生に大きな影響を与えてきた先輩には、いち早く引退の決断を伝えたという。「あまり周囲に引退のことは言わなかったが、お世話になった先輩なので真っ先に伝えた。『(最後に)健三らしい体操が見てーわ』と言っていただき、本当に最後まで気に掛けていただいた。言うまでもなく、航平さんがいなかったら今の僕はいない。感謝という2文字では伝えきれない存在」と感謝を示した。ただ、今後も指導者として体操界にかかわる以上、関係性が途切れるとは考えておらず「指導者として体操界に残る僕に、まだまだいろんなことを教えてくれる存在だと思う」と語った。

内村との最も印象深いエピソードを問われると「ランクはつけられない。逆に航平さんに、僕との最も思い出深いエピソードは何ですかって聞いてほしいくらい」と笑みを浮かべていた。

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