「僕は早めに使いたい性格なので」中日・与田監督が加藤翔の移籍即スタメン起用を示唆

与田監督(左)は加藤翔に大きな期待を寄せている

中日・与田剛監督(55)が16日、ロッテから交換トレードで中日に移籍した加藤翔平外野手(30)の即スタメン起用する可能性を示唆した。

リーグ戦再開となる18日からのヤクルト3連戦(神宮)に向け、新加入した加藤翔について「交流戦のときも動きを見ていたが、いい動きだった。(神宮からの一軍登録は)入れる予定にしている。スタメンも? まあ、それはまたこれから考えてね。でも、早めに僕は使いたい性格なので」と一軍昇格即スタメン起用する方針を示唆した。

ここまで加藤翔を高評価するのも、これまで痛い目に遭ってきたからだ。この日、入団会見に同席した指揮官は「私がパ・リーグ(楽天)にいたときもよくやられていた選手なので、そういう才能を発揮をしてもらいたい。スイッチヒッターで両方ともパンチ力がある打者。脚の速さ、守備範囲、トータルで非常にレベルが高い」と絶賛する。

その上で、印象に残っているプレーについて「私は投手コーチだったので(ピンチの場面で加藤翔が)スイッチだから、どっちの投手にしようかと、迷わされた。非常に力がある、ツボに入ったときの飛距離はすごいものがある、ああやられたなという印象は持っている」と打ち明ける。

加藤翔に対して「長打を打ってほしいという思いがある」と要望するが、今回の新加入によって「チーム内の競争と、外部から入ってくるということで、危機感ややる気とか、いろんなものが出てくると思う」とチーム内への波及効果も期待している。

1日のロッテとの交流戦で1安打完封した柳から唯一、安打を放ち、ノーヒットノーランの偉業を阻止したのが加藤翔だ。中日の印象について「交流戦で対戦したときに投手を中心に守備が固い。(3日の試合で)同点に追いつかれた場面も阿部さんのスクイズで1点を貪欲に取りに行く姿勢も、相手チームとしてはすごく嫌なチームだったので、逆に僕自身もどんどんそういうプレーをしていきたい」と意気込んでいる。

加藤翔の新加入は与田竜にとって起爆剤となるか。

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