長崎県美術協会展が開幕 豊かな感性、高い技術 力作422点

各作家の感性あふれる力作が並ぶ会場=長崎市、県美術館

 長崎県の美術界をけん引する作家らの作品を集めた第52回県美術協会展(長崎新聞社など後援)が16日、長崎市出島町の県美術館県民ギャラリーで開幕した。各作家の豊かな感性と高い技術で生み出された7部門計422点を前期、後期に分けて展示する。
 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で昨年は中止となり、2年ぶりに開催。感染防止対策のため開場式と作品解説は取りやめた。
 前期は20日まで、日本画、洋画、写真の3部門の約200点を展示。開場直後から市民や会員らが訪れ、個性あふれる作品の一つ一つに見入った。同協会の松本健吾事務局長は「今年は何とか開いてほしいという声を受けて開催した。さまざまな世代の作品を通じて心を和らげに来てほしい」と呼び掛けた。
 後期は23~27日、同じ会場で彫刻、工芸、書、デザインの4部門の作品を紹介。佐世保会場は6月30日~7月4日、佐世保市島瀬町の島瀬美術センターで開き、協会役員と県北地区会員の作品を中心に並べる。

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