巨人・原監督も寝耳に水だったスモークの契約解除直訴「何で休んでるんだ?」

原監督

巨人のジャスティン・スモーク内野手(34)がシーズン途中で帰国することについて、17日に大塚淳弘球団副代表(61)が経緯を説明した。

スモーク自身が突如「契約解除したい」と連絡してきたのは、15日にジャイアンツ球場で行われた全体練習前だったという。当時、まだ原辰徳監督(62)にスモークの意思はまだ伝えられておらず「何で休んでるんだ?」と話していたという。

事情を把握するため、大塚副代表は原監督に「『もう辞める』と言っているのでぶっ飛んできます」と告げ、都内のスモークの自宅へ急行。30分程度、契約解除したい理由を聞き、本人の意思は固いと判断した。「来日するも目的は野球をすることが第一だけど、3歳と6歳の2人の子どもに日本の文化を学ばせたかったらしい。家族愛は人一倍強かったのかな」と助っ人の心中を思いやった。

新型コロナ禍の中、家族を来日させることもかなわず、厳しい規制も追い打ちをかけた。その状況で「残り4か月を過ごせない。難しいと。ストレスを抱えた状態で周りの選手が一生懸命優勝を目指してやっているのに、(中途半端な気持ちで)自分が入ることは申し訳ない」と語っていたという。

今季からの2年契約でメジャー通算196発を誇る大砲は、リーグ3連覇と日本一奪回へ大きなピースだったのだが…。大塚副代表は「交流戦で打率が落ちたんでね。疲れているのか、何かあるのか心配していたんだけど。ずっと悩んでいたんだと。フォローできなかったのも申し訳ない」と残念がった。

チームは18日から7ゲーム差を追いかける首位阪神との直接対決。猛虎追撃を目前に大きな戦力を失ったが、この窮地をどう乗り越えていくのか。

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