大谷翔平が「2番・投手」で6回を5安打1失点で3勝目マーク 打者としては1打数無安打 

3勝目を挙げた大谷(ロイター=USA TODAY)

エンゼルスの大谷翔平投手(26)は17日(日本時間18日)に本拠地アナハイムでのタイガース戦に投打同時出場の「2番・投手」で先発出場し、6回を1本塁打を含む5安打1失点、5三振2四死球で3勝目(1敗)をマークした。打者22人に78球。防御率2・70となった。打者としては1打数無安打2四球だった。チームは7―5で逃げ切り、連敗を3で止めた。

ファンの大歓声を大谷は本拠地エンゼル・スタジアムのマウンドに上がった。今季先発は10度目でリアル二刀流は7度目だ。この日から観客動員100%での開催となり、「2度目の開幕戦」としてスタンドには3万709人が詰めかけた。

立ち上がりは制球に苦しんだ。先頭グロスマンは四球で歩かせた。続くスクープはスプリットでバットに空を切らせたものの、8球を要した。3番カンデラリオはカウント1―2からの4球目、外角に甘く入ったスプリトを中前に運ばれた。一死一、二塁で打席は4番カブレラ。カウント2―2から内角高めの直球で空振り三振に仕留めた。5番カストロは内角スライダーを捉えられたが右翼手のグラブに納まった。

2回は好守に救われた。先頭ハースのボテボテのゴロを遊撃手フレッチャーが間一髪で刺した。続く、バドウに初球を捉えられ右翼手の頭上を越えられた。バドウは二塁を蹴って三塁へ。右翼手ウォードの返球を受けた二塁手レンヒーフォが三塁ストライク送球でアウトとした。さらにWカストロの強烈なゴロを一塁手ウォルシュが好捕して大谷にトスして結果的に三者凡退となった。

2―0となった3回は先頭キャメロンを右飛、続くグロスマン、スクープはスライダーで連続空振り三振。

4回は先頭カンデラリオが2球目を三塁側へセーフティーバント。大谷はダイビングキャッチして一塁へ送球するもボールがそれてセーフになったが、観客から大きな拍手が送られた。続くカブレラの4球目、抜けたスプリットが頭部付近を襲って死球となると思わず帽子を取った。5回に大谷が四球で出塁するとカブレラは〝気にしてないよ〟とばかりに背中を叩いてくれた。5番H・カストロを初球で左飛、6番ハースは初球で二ゴロ併殺打を打たせて無失点で切りぬけた。

5回は先頭バドウに左前打されるも一死後、9番キャメロンを遊ゴロ併殺打。6回は一死後、スクープに真ん中のスライダーを捉えられ、ソロ弾を運ばれるも続くカンデラリオを投ゴロ、カブレラをスライダーで空振り三振を奪って6回を投げ切った。ベンチに戻るとマドン監督に労われ、守備に就くことなく交代した。

この日は直球の最速は98・6マイル(約159キロ)を記録するもシュート回転が目立ち、スプリットのキレ、落差が今一つ。スライダーを多めの配球でタイガース打線を最少失点に抑えた。

7回に代わった左腕ワトソンがいきなり二塁打を許すも無失点で切り抜けるとその裏に味方打線が大爆発。単打、投失策、単打で無死満塁とするとイグレシアスが左前適時打、続くウォードが左中間に自身初の満塁弾を運んだ。

打者としては2四球と一ゴロで、3戦連発の20号は不発に終わった。18日(同19日)は打者で出場予定。特大弾に期待だ。

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