東京五輪・パラリンピック組織委員会は18日、新型コロナ対策専門家会議(ラウンドテーブル)が行われ、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会・尾身茂会長(72)ら有志から様々な提言が出された。
閉会後に取材に応じた中村英正大会開催統括は現在作成中の観客向けのガイドラインに言及。人流抑制の観点から「直行直帰」「時差来場」を推奨し、他県から来場する観客については「交通機関や宿泊施設の利用時、あるいは食事の際の感染症対策、他のところへのお買い物をなるべくご遠慮いただくような記述を考えています」と説明した。
さらに中村氏は「路上での飲酒や談笑、大声で話すことは感染症対策の観点からも好ましくないのでお控えください、ということを書かせていただいております」と話した。また、会場内の通路での飲食等はNGで、「食事の際は一人、あるいは観客席で同じ方向を向いて感染抑止に努めていただく」という。
では、ルールを違反した場合はどうか? 中村氏は「強制力を検討している」といい、「例えば、マスクを外して大声を出して応援されている方に対して、何度も注意しても聞かないような場合については退場していただくことを今、検討しています」と厳格な規則のプランを明かした。