序盤で7得点! 猛虎打線大爆発で2位・巨人を突き放す

13号満塁弾を放った阪神・サンズを迎えるナイン。2位・巨人を突き放した

強い。6連勝でリーグ再開初戦を迎えた阪神が2位・巨人を序盤から圧倒した。

両軍無得点で迎えた2回、巨人先発・メルセデスに襲い掛かった。口火を切ったのは「5番・右翼」に入った怪物ルーキー・佐藤輝だ。

無死からスライダーを右翼線へと運ぶ二塁打で出塁すると、続くサンズはカーブを捉えた。「テル(佐藤)が塁に出てくれたから最低でも進めたいと思っていた。最高の形で先制点になってくれて良かった」と振り返る、左中間二塁打で先制点を奪うと、ここから一気呵成の攻撃だ。

なおも一死二塁で、梅野が「何とか食らいついて打つことができました。飛んだコースが良かった」と語る三塁強襲の適時二塁打、さらに二死二塁で1番・近本も「みんなが良い形で打ってくれているので、その流れに乗ってしっかりとスイングすることができました」という左中間突破の二塁打――。電光石火の二塁打4本で3点を先制した。

続く3回も猛虎打線は止まらない。無死からマルテの四球をきっかけに、大山、佐藤輝も単打でつなぎ無死満塁。ここでメルセデスをマウンドから引きずり下ろすと、イケイケの攻撃陣の仕上げはサンズだった。

2番手・田中豊の2球目、143キロのスライダーを甲子園の右中間スタンドへ会心の号グランドスラム。「本当にみんなが良い形でつないでいるからね。みんなを(本塁に)還すことができてよかったね」という一打に、一塁ベンチは助っ人の決めポーズ「ハッピーハンズ」でお祭り騒ぎ。打線爆発で序盤から大量リードを奪った。

© 株式会社東京スポーツ新聞社