2017年王者・ジャッジはHRダービー不参加 「今は興味がない」

日本時間6月19日、大谷翔平(エンゼルス)が日本人メジャーリーガーとして初めてホームラン・ダービーに出場することが決定した。出場8枠のうち、まだ7枠が空席となっており、他の出場選手の顔ぶれが気になるところだが、2017年にホームラン・ダービーを制したアーロン・ジャッジ(ヤンキース)がコロラド州デンバーのクアーズ・フィールドで大谷と競い合う可能性は極めて低そうだ。ジャッジはホームラン・ダービー出場について「正直に言うと、今は興味がない」と語っている。

ホームラン・ダービーという魅力的なエキシビションに参加する気があるかを尋ねられたジャッジは「考えたこともなかった。正直に言うと、オールスター・ゲームがすぐにニューヨークに戻ってこない限りは、今は興味がない」とコメント。ヤンキースの本拠地ヤンキー・スタジアムでオールスター・ゲームが最後に開催されたのは2008年だが、ジャッジは再び出場するのであれば、ヤンキー・スタジアムで開催されるホームラン・ダービーに参加したいと考えているようだ。

ジャッジはメジャー2年目の2017年に新人メジャー記録(当時)となる52本塁打を放ち、新人王を受賞。この年の前半戦は打率.329、30本塁打、66打点、OPS1.139の好成績をマークし、ホームラン・ダービーとオールスター・ゲームに選出された。ホームラン・ダービーでは1回戦でジャスティン・ボーア(当時マーリンズ)、準決勝でコディ・ベリンジャー(ドジャース)、決勝でミゲル・サノー(ツインズ)を撃破し、初出場で初優勝。3ラウンド合計で47本のアーチを放ち、ルーキーの単独優勝は史上初の快挙だった。

ところが、後半戦開始から8月末までの44試合では打率.179、7本塁打、16打点、OPS.690という大不振。9月に打率.311、15本塁打、32打点、OPS1.352と復調し、当時の新人メジャー記録を更新する52本塁打で本塁打王のタイトルを獲得したが、7~8月の不振はホームラン・ダービーの影響を感じさせた。ジャッジがホームラン・ダービーに出場したのは2017年の1度きり。ホームラン・ダービー直後に大不振で苦しんだ記憶がジャッジの頭のなかには残っているのかもしれない。

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