【スタンレー真空ボトルの選び方】各シリーズを徹底解説!水筒選びのポイントをメーカーに聞いた

キャンプやアウトドアシーンで映えること間違いなしのスタンレー(STANLEY)の水筒。保温・保冷・耐久性に優れた本格的な『魔法瓶』のスタンレー真空ボトルは、キャンプ初心者の皆さんの憧れのギアの1つでしょう。しかし、欲しいなと思って調べると、商品ラインナップが膨大で「どれを選んだら良いの?」と迷いがち。そこで今回、スタンレーの水筒に憧れている皆さんを代表して「まだ大きな水筒を持っていないファミリーキャンパー森田」が、メーカー広報にスタンレー真空ボトルの選び方について詳しく教えてもらいました!

キャンプで大人気のスタンレー真空ボトル▶︎初心者向けの選び方を聞いてみます

編集部撮影

初心者キャンパーさんでも、スタンレー(STANLEY)という名前を聞いたことがある方は少なくないはず。私の中では、「ベテランキャンパーさんが持っている本格的なアウトドアギア」というイメージです。私はずっと憧れておりました。

しかし!!「欲しいな〜」と思いながらネットで検索してみると、あれよあれよと様々なボトルが出てきて、「どれを選んだら良いか分からない…」となってしまうんです。スタンレーの水筒は、デザインやサイズの展開が実に豊富なんですよね。

そこで今回、日本国内のスタンレーのPRを手がける株式会社H3Oの山本浩紀さんに、スタンレーの水筒選びのポイントを詳しく教えてもらいました!

編集部撮影:スタンレーのPRを担当されている山本さん

山本さんは、100年以上の歴史を持つアメリカ発祥の魔法瓶メーカーである<スタンレー(STANLEY)>の商品を、誰よりも良く知る方だと思います!

本国のアメリカには日本で展開されている商品よりもさらにたくさんのラインナップがあるそうですが、今回は日本で発売されているモデルの中から、「キャンプやピクニックなどのアウトドアシーンで使いやすいボトル」をご紹介していただきます。

【スタンレー水筒の基本】クラシック/マスター/レガシーの3系統を押さえよう

筆者撮影

まず、スタンレーの真空ボトルの家系図とも言える「代表的なシリーズ」について教えてもらいました。

今回ご紹介いただいた「アウトドアシーンで活用しやすいスタンレーの真空ボトル」は、(1)クラシックシリーズ、(2)マスターシリーズ、(3)レガシーシリーズの3系統です。

スタンレーには他にもいくつかの系統がありますが、キャンプなどで活躍する「水筒」としては、まずこの3系統を押さえましょう。

山本さんに、それぞれの特徴を聞いてみました。

(1)クラシックシリーズ▶︎▶︎最も「スタンレーっぽい」伝統モデル

編集部撮影

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クラシックシリーズは、スタンレーの中でも一番昔からある代表的なシリーズになります。

山本さん:スタンレーといえば、この落ち着いたクラシックシリーズのグリーンカラー。これが スタンレーの中でも定番カラーとなっています。

クラシックシリーズは商品ラインナップも豊富で、炭酸が入れられる「グロウラー」なども展開しています。

編集部撮影

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私もスタンレーといえばこのカラーをイメージします。この「ど定番」なスタンレーっぽいやつが、クラシックシリーズなんですね。

クラシックシリーズの特徴について、詳しく見ていきましょう!

▼クラシックシリーズの特徴

・スタンレーの大定番カラーの「グリーン」※その他の色の展開もあります

・つるっとした表面

・3層構造の真空ボトル

・3つのシリーズの中では最も価格帯がお手頃

▼こんな人におすすめ

・まずは入門的にベーシックなものを買ってみたい方

・「ど定番」が好きな方

(2)マスターシリーズ▶︎▶︎スペックにこだわったハイエンドモデル

編集部撮影

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マスターシリーズは、スタンレーの中で最もスペックにこだわったハイエンドモデルです。

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表面のテクスチャーもクラシックとは全然違うし、全体的にすごい高級感が漂ってますね。

編集部撮影

山本さん:マスターシリーズは、タフさや保冷力・保温力の性能を極限まで進化させたモデルで、「スタンレーの技術の最高峰です」とご紹介しております。

日本では2017年から発売されていて、瞬く間に「スペック重視ユーザー」の皆さんに広まっていきました。

保冷保温の性能というのは(温度)×(時間)で計測していくのですが、スペックが高いというのは、温度をより長い時間キープできるということです。

「1℃の違いにそんなにこだわる?」と思われる方もいると思いますが、お風呂の温度をイメージしてみてください。温度の感じ方には個人差がありますが、40℃と41℃とでは体感が全然変わると思うんですよね。

スタンレーの最高技術を施したモデルなので、お値段もそれなりに高くはなるのですが、保冷力・保温力にこだわりたいユーザーの方には圧倒的に指示を得ているのがこのマスターシリーズです。

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細かいところでは、コップの裏がラバーになっていて滑りにくいんです。アウトドアでは、平行ではない場所で使用することも多いので、岩の上なんかでも安定しやすくなっています。

編集部撮影:マスターシリーズはコップの裏がラバーになっている

▼マスターシリーズの特徴

・保温力、保冷力、タフさがスタンレー最強

・ざらざらっとしたテクスチャーの表面

・内瓶にアルミの膜を入れた4層構造の真空ボトル

・中栓蓋の内側がステンレスになっていて匂い移りしにくい

・コップも真空構造で注いだ後の温度キープ力も最強

・コップの底に滑り止めラバーがついているので不安定な場所でも使える

・3つのシリーズの中では最も価格帯が高額

▼こんな人におすすめ

・「冷たさ」「温かさ」のスペックにこだわりたい方

・「一生モノならハイエンドモデルを」と思う方

(3)レガシーシリーズ▶︎▶︎2021年に誕生した最新モデル

編集部撮影

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レガシーシリーズは、2021年に発売されたばかりの最新シリーズです。

山本さん:「レガシー」という言葉には、継承・伝統といった意味があり、スタンレーの昔ながらの雰囲気と最新技術をうまく融合させたシリーズです。

マスターシリーズと同様に「4層構造の真空ボトル」なので、保冷力・保温力はクラシックよりも上。全ての性能がマスターと同等というわけでないのですが、良い意味で「いいとこ取り」になっていて、お値段もマスターよりお手頃な価格設定になっています。

編集部撮影

50〜60年代のアメリカで当時実際にあったスタンレーのモデルの見た目がベースとなっていて、どこか懐かしい雰囲気を感じさせるデザインですよね。

クラシックシリーズのツルっとしたテクスチャーに、アクセントとなるラップがついています。このラップは取り外しができるので、ラップを外して使ってもOK。

編集部撮影

クラシックシリーズでは持ち手のない1L以下のボトルでも、レガシーシリーズはラップが持ち手にもなっているので運びやすくなっています。

また、1.9Lのモデルは、持ち手のハンドル部分にコルクがあしらわれていて、ビンテージっぽさが出ていますよね。昔のスタンレーのボトルは、実際に中栓がコルクだったみたいです。

編集部撮影

▼レガシーシリーズの特徴

・3シリーズの中で最も最新モデル(2021年発売)

・保温力、保冷力はクラシックシリーズよりも高い

・クラシックシリーズ同様の「スタンレーど定番」のカラーがある

・内瓶にアルミの膜を入れた4層構造の真空ボトル

・中栓蓋の内側がステンレスになっていて匂い移りしにくい

・コップはダブルウォール構造で注いだ後の温度キープ力もそこそこ高い

・3つのシリーズの中ではちょうど真ん中の価格帯

▼こんな人におすすめ

・「新しいものが好き」な方

・「スペックにこだわりつつビンテージ感も欲しい」と思う方

【スタンレー水筒】機能特化の「グロウラー」「ウォーターボトル」とは?!

スタンレーの真空ボトルの中には、炭酸が入れられるという「グロウラー」、直飲みでガブ飲みしやすい「ウォーターボトル」というモデルがあります。

この2つのモデルについても、詳しく聞いてみました!

クラフトビールの量り売りも楽しめる!炭酸OKの「グロウラー」

編集部撮影

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炭酸が入れられるグロウラーは、クラフトビールの量り売りにも最適です!キャンプ場にいく途中でブルワリーによって、キャンプでクラフトビールを楽しむこともできますよね。

スタンレー提供

山本さん:グロウラーは、留め金の形状によって炭酸を入れることができるモデルで、クラシックシリーズの中にだけで展開されています。

最近では日本国内でもクラフトビールの量り売りをするお店が増えてきているので、グロウラーがあれば、キャンプ先でクラフトビールを楽しむこともできますよ!

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何ですか、その素敵情報は!!私はクラフトビールが大好きなので、欲しい…グロウラーも欲しい!

編集部撮影

山本さん:また、クラシックの同容量のボトルよりも入れ口が大きいので、家庭の製氷機で作った氷はもちろん、コンビニで売っている氷が入れやすいので、アイスペールのように氷を運ぶために使っているキャンパーさんも多いんですよ。

実は、最近すごく売れている商品がこの「グロウラー」です。

山本さん:ちなみに、グロウラーは同じ容量(1L・1.9L)のクラシックシリーズと比べて背が低く、収納場所によっては運搬しやすいかもしれません。

ちなみに、炭酸や氷だけでなく飲み物を入れて使っていただいても全く問題ないので、いろんな使い方ができるモデルです。

編集部撮影:同じ容量サイズでの比較

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大は小を兼ねる的に「炭酸も氷もいけるグロウラー」…魅力的です!!

ぐびぐびと直飲みしたいなら「ウォーターボトル」

編集部撮影

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直接口を当てて飲むスタイルのウォーターボトルは、ぐびぐび飲みたい方におすすめ!

山本さん:直飲みタイプの真空ボトルが「ウォーターボトル」という名称がついているやつで、クラシックシリーズと、マスターシリーズで展開しています。

飲み口の形状はクラシックとマスターで異なりますが、いずれも「ぐびぐび飲みたい人」におすすめのモデルです。

編集部撮影

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「ウォーター」という名前がついているくらいなので、保冷だけですか?熱いものを入れるのはNGでしょうか?

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保温機能も普通にあるので熱いものを入れても大丈夫なのですが、熱いものは「直飲み」には適さないので、確実に「あぢーーっ!!!!!」ってなります。直飲みされる場合は、熱いものは入れないでください。

山本さん:こちらの商品は「ウォーターボトル」という名前にもある通り、「冷たいものをぐびぐび飲むためのボトル」としてご案内しております。

【スタンレー水筒のサイズ選び】どんな人・どんなシーンにはこれがおすすめ!

編集部撮影

ではでは。続いて「スタンレー真空ボトルのサイズ選び」のポイントについて聞いていきたいと思います。

人数別のサイズ選びガイドはこちら!

筆者作成

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ぶっちゃけ、「どれくらい飲むか?」は個人差があるのであくまで目安ですが、こんな感じですね!

サイズ選びで留意したいポイントは、「保冷・保温性能を最大限に活かすためにはMAX容量を入れた状態がBEST」ということです。

つまり、最もよく使う容量を基準にすると良いようです。

「コーヒーを入れて持ち歩きたい」と言った場合、自分がどれくらいの量を飲むのかを目安に考えると良いかもですね!

<参考:スターバックスコーヒーの場合>
ショート=240ml、トール=350ml、グランデ=470ml、ベンティ=590mlです。

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私はコーヒーは、スタバのトールサイズを一日かけて1杯飲むくらいの量。でも、子どもたちとピクニックに行くときは各自が500mlのペットボトル1本くらい飲むので、何を基準にサイズ選びしたら良いのか悩みますねぇ〜…

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ですよね。使用シーンや入れる飲み物によって、全然変わりますよね。

実は、使用シーンや何を入れたいか等によって水筒を複数持ちされる方も多いんです。

シーン別のサイズイメージの「例えば・・・事例」を聞いてみました!

シーン別のサイズ選びガイドはこちら!

筆者作成

「シーン別」の話を聞くと、ますます『複数持ち』したくなっちゃいますよね〜。

山本さんによると、「迷ったら真ん中のサイズ」というのが日本人的な気質だそうなので、とりあえず入門編として1Lくらいのサイズを買ってみるのも良いかもしれません。

グロウラーでクラフトビールの持ち帰りしてみたい方にも、とりあえず「1L」がおすすめです!グロウラーの話を聞いて、私は早速持ち帰りクラフトビールを調べてみたのですが、案外、クラフトビールってお高いんです〜(涙)。なので、1.9Lも買うとかなりのお値段になりますので、1Lサイズが使いやすいかも?!

スタンレー水筒の選び方をマスターしてキャンプをもっと快適に楽しもう

編集部撮影

今回の取材で、スタンレーの水筒選びが「黒帯」になったような気分です。「こんな使い方用にこれが欲しい」というのが、明確になってスッキリいたしました。

私はとりあえず「グロウラー1L」を買って、クラフトビールの持ち帰りと、キャンプ先でアイスペールとして利用したいと思いました。

あと、日々のリモートワーク中のドリンク用として、蓋がコップになっているタイプで0.6〜0.75Lくらいの水筒も欲しいな〜。(「キャンプ沼」ならむ「スタンレー沼」にハマりだした?!)

皆さんも、ぜひご自身にぴったりのスタンレー真空ボトルを選んでみてくださいね。

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