梅雨迎えアジサイ美しく 大王あじさい園(糸魚川市能生) 日本海望む高台に1500株

 糸魚川市能生の「大王あじさい園」で、アジサイの花が見頃を迎えている。日本海の大海原、弁天岩を望む高台に純白、青など色とりどりの約1500株が咲き誇る。27日ごろまで楽しめる。

高台一面のアジサイが見頃を迎えた「大王あじさい園」。頂上部から日本海、弁天岩を望む(18日)

 糸魚川を代表する花の名所は、故・大王武さんが1985(昭和60)年から丹精してきた。2004(平成16)年に亡くなって以降は、親類の恩田正身さん(73)が「大王あじさい園を守る会」世話人として遺志を受け継ぎ、有志と協力して管理している。

 入場無料。新型コロナウイルス感染予防対策を講じている。

 梅雨入りした18日、平日にもかかわらず市内や上越市から多くの人が訪れ、のんびり観賞していた。家族ら4人で近隣から訪れた女性(76)は「毎年見ているが、毎年少しずつ色合いが違っているのが良いですね」と印象を話し、手入れに感謝した。

観賞に訪れる付近住民(前列)と恩田さん(後列)

 恩田さんは「花と景色を楽しんでいただき、コロナ禍の中で少しでも安らぎを感じてもらいたい。能生地区のPRにもつながれば」と願った。

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