J1のG大阪などで活躍した賈秀全監督(57)率いるサッカー女子中国代表が、東京五輪での古豪復活へ注目を集めている。
中国メディア「網易」は、1996年アトランタ五輪で銀メダルを獲得した女子中国代表を特集。「賈秀全が東京五輪に向けて積極的に準備しており、細部を強化している」と指揮官にスポットライトを当てている。
賈監督は現役時代にセルビア1部パルチザンのほかG大阪にも所属。闘志あふれるプレーでJリーグ草創期の人気助っ人の一人として活躍した。
G大阪退団後に引退して指導者に転身すると、中国の強豪クラブや五輪世代の代表監督を務めるなどキャリアを重ね、2018年からは近年低迷している女子中国代表の再建を託された。
賈監督は就任後に自身がセンターバックだった経験を背景に守備の強化に着手。より組織的になり、守備の対応スピードやプレッシャーが格段に増してチーム力がアップ。そして4月のプレーオフを経て東京五輪の出場権を獲得した。
同メディアは「東京オ五輪に備えて女子サッカーチームは最後の合宿のために協会のトレーニングセンターに集まった。賈監督は『26人の選手が前向きな精神面で、良好な競争状態を示している』と語っている。今回の合宿で技術的、戦術的トレーニングを実施し、五輪の舞台で新しい女子サッカーの概念を披露する」と指摘。賈監督のもとで、金メダルを目指すなでしこジャパンや欧米の強豪を打倒すべく着々と強化を図っているようだ。
元人気Jリーガーが率いる中国が東京五輪の舞台でどのようなプレーを見せるのか注目が集まる。