映画『海辺の彼女たち』 監督らがリモートトークショー 外国人労働者に思い 高田世界館

 上越市本町6の高田世界館は19日、上映中の映画『海辺の彼女たち』(2020年、日本・ベトナム)に関するリモートトークショーを開いた。監督の藤元明緒さんとプロデューサーの渡邉一孝さんが映画に込めた思いを語った。

映画上映後にリモートトークショーを実施。藤元監督(下段)とプロデューサーの渡邉さん(右上)が出演した

 同作は技術実習生として来日した3人のベトナム人女性を描くドラマ。職場での不当な扱いから脱走し、たどり着いた港町での過酷な現実と戦う姿を描く。藤元監督は「日本で働く外国人労働者に思いをはせる映画を作りたかった」と語った。

 映画は劇伴曲を使用せず、3人に近いカメラワークで、観客はその場に一緒にいるような感覚になる演出をしている。藤元監督は「外国人労働者と日本人に、経済的なつながりしかなく、労働以外で接する機会が少ない。映画を見て、近づいていってもらえたら」と演出意図を話した。

 『海辺の彼女たち』は25日まで上映。上映時間は同館ホームページなどで公開している。

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