中国四川でビットコイン採掘業者の9割が閉鎖か...韓国でも規制の可能性

中国のビットコイン採掘業者のほとんどが閉鎖されたと中国国営紙のグローバルタイムズが21日報じた。

グローバルタイムズはこの日、四川省が18日に管内26カ所のビットコイン採掘業者に閉鎖命令を下した二日後、90%の同業者が事業を閉鎖したと伝えた。

グローバルタイムズによると、四川省以外の地方政府も似たような時期に同じ措置を講じ、採掘業者の減少を促したようだ。

同紙は、「これにより、業者は米国やカナダ、または中央アジアに工場を移転する案を検討している」と付け加えた。韓国の経済メディアなどによると、電力コストの低い米テキサスへの移転を目指す業者などの存在も伝えられる。

このような中国の動きを背景に、ビットコインは下落基調となっている。ブルームバーグによると、ビットコインは米東部時間20日午後3時すぎ現在、3.3%安の3万4927ドル。時価総額2位のイーサリウムも下げた。

仮想通貨の世界供給量の最大4分の3は中国の採掘業者が生み出していたため、今後も値動きなどで混乱が続く可能性がある。

20日、韓国の通信社ニューシスは、「(韓国の)金融当局がパスワード貨幣事業者のライセンス取得と資産交換価値がある仮想通貨はごく少数のみ残す内容を盛り込んだシンガポール方式の規制を検討していることがわかった」と報じている。

(参考記事:「韓国の仮想通貨に絡む犯罪被害額、今年に入り10倍の4,000億円超に…韓国警察庁」)
(参考記事:「韓国で被害額数千億円規模の金融詐欺摘発 仮想通貨取引所関係者ら70人が拘束」)
(参考記事:「韓国の仮想通貨取引所200カ所が全て閉鎖される?金融委員長が可能性を言及」)

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