「長崎は佐賀と向き合うべき」 佐賀・山口知事 一問一答 新幹線長崎ルート

 山口祥義佐賀県知事と記者団の主なやりとりは次の通り。

 -山本委員長と知事の話がかみ合っていないように見えた。
 与党PTはいろいろと努力をされているのでありがとうと伝えた。ただ佐賀県が手を挙げていないのに決め打ちのような形で「フル(規格)が適当」と上から下りてきたことに大変強い違和感を覚え、その掛け違いがずっと続いている。

 -知事は2年前に委員長と会わなかったが、今回は面談に応じた。
 佐賀まで来てくれた方には時間を割いて会う。2年前は与党PTに3回足を運んで(フル規格は受け入れられない)佐賀の立場を主張したが、一顧だにされなかった。さすがにそれはないんじゃないの、そこまでお人よしじゃないよ、と思い会わなかった。

 -与党検討委から並行在来線の在り方など4項目の方向性が示されたが、評価はしたのか。
 (記者は)全然私の話を聞いていない。佐賀県は長崎県が求めてきたので、スーパー特急やフリーゲージトレイン(FGT、軌間可変電車)が在来線を通るのであればいいと、タッグを組んできた。そこの問題を私は言っている。今、FGTが国の責任でできないとなったのであれば、いったんわれわれはどうすべきか、考えるべきじゃないのか。

 -与党PTの提案は内容に関わらず受け入れられないということか。
 だから、国との「幅広い協議」で議論している。与党PTは温かく見守ってくださいよって。与党PTは決める立場じゃない。ちなみに長崎県は佐賀県にもっと向かい合うべきだ。もともと一緒になってつくってきたのだから。

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