新幹線長崎ルートフル規格 検討委、方向性協議 週明け与党PTに報告

 九州新幹線長崎ルートの佐賀未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)に関し、与党検討委員会は11日、東京都内で会合を開き、フル規格整備に向けた検討の方向性を協議した。週明けに上部組織の会合を開き、佐賀県の財政負担軽減策などへの対応を確認する。
 検討委はこれまでの会合で、JRが国に支払う線路使用料(貸付料)の活用や、地方交付税措置の割合の最大化を念頭に、佐賀県の財政負担軽減策を検討。並行在来線についてはJR九州が関与することを基本とする方向性を打ち出している。
 ルートについては、国土交通省が佐賀県の求めに応じ、佐賀駅を通る経路に加え、駅南側の佐賀空港ルートと駅北側の長崎自動車道沿いルートについても費用や効果について検証する。
 非公開であったこの日の会合では、これらの方向性について細部を話し合った。14日に予定される与党整備新幹線建設促進プロジェクトチーム(PT)の会合で方向性を報告する。

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