大江裕「登竜門」がロングヒット中 歌い方にも影響与えた愛之助さんの〝題字パワー〟

大江裕「登竜門」ジャケット写真

【東スポ音楽館】演歌歌手・大江裕が4月にリリースしたシングル「登竜門」(作詞・伊藤美和/作曲・徳久広司)がロングヒットしている。ジャケットの「登竜門」という題字を、親交のある歌舞伎俳優・片岡愛之助が担当。そして、この題字が大江の歌にも影響していた。

――どんな作品ですか

大江「夢を現実にするためにくぐらなければいけない登竜門があるという曲です。僕自身も師匠の北島三郎先生に一歩でも近づけるように夢に向かって努力をしていますが、最近ではコロナの影響もあって、留学や上京を諦める若い方がいると聞きます。夢を諦めないでほしいという思いも込めて歌っています」

――「登竜門」という題字を書かれたのは愛之助さんですね

大江「作詞の伊藤先生が、愛之助さんの演じた『鯉つかみ』という舞台を見られ、その一部分に登竜門の由来や物語があって、その部分を自分に重ねて書いていただいた作品なんです。その話を愛之助さんにさせていただいたら、愛之助さんから『何か協力したい』と言われて、題字をお願いしたんです」

――愛之助さんとはどういった関係ですか

大江「5年ほど前に知人の紹介で会わせていただいたのですが、同じ大阪出身で意気投合しまして。それ以来、舞台を見に行ったりとお付き合いさせていただいています」

――題字を見てどんな思いを抱きましたか

大江「題字を見る前、1回目の録音をしたんですが、自分なりにいつもの感じで歌いきれたかなと。でも、この題字を見た瞬間、パワーを感じて、いつもの歌い方じゃダメだって思ったんです。もっと力強く歌わなきゃいけない部分があるなと考えて、歌い直しました。この題字がこの曲の歌い方を作ったと言ってもいいくらいのパワーをいただきました」

――なかなかファンの方と会う機会も減っていると思います

大江「家にいる時間が増えて、自分で料理をするようになりました。野菜中心の自炊をしていたら、この半年で20キロ痩せちゃいました。オンラインのライブでもファンの方から『痩せました?』って聞かれたりしますが、衣装が全部、大きすぎちゃって。今は昔の衣装を引っ張り出して着てます」

――スタイリッシュな大江さんとファンの方が会えるのは、いつごろになりそうですか

大江「秋ごろに北山(たけし)兄さんと組んでいる『北島兄弟』としてステージに立つ予定なんです。なかなかコンサートとかできない期間が続きましたが、その間にも、いろいろ構想は練っていますので、楽しみにしてください」

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