【詳報】上越市長選 野澤氏支援へ21市議  「議員団」が設立総会

 今秋の上越市長選(10月24日告示、31日投開票)に出馬表明した前副市長の野澤朗氏(64)を応援する市議による「支援議員団」が23日、設立された。現段階で議員31人中、3分の2を超える21人が名を連ねている。4カ月後の市長選に向け、同氏の活動を後押しする。

 議員団の団長には議長の飯塚義隆氏、副団長に副議長の波多野一夫氏、3人の幹事の代表(幹事長)に栗田英明氏、4人の事務局の代表(事務局長)に江口修一氏が選ばれた。議員団の人数は今後、増える可能性があるという。

 同日、新光町1の野澤氏の政治団体事務所で開かれた総会で、飯塚団長は「6代目の市長については大いなる関心。信頼される市政を運営できるのは誰か。その思いは皆さんと一緒。議員個人個人から応援を頂き、議員団として心一つに進んでいこう」とあいさつした。

議員団設立総会であいさつし、支援を求める野澤氏(左、上越市新光町1の事務所)

 野澤氏は議員団設立に感謝の言葉を述べた後、「政治活動に足を踏み入れて1カ月。選挙の厳しさを身をもって感じている。議員お一人お一人の政治的な活動や力をお借りしなければ、この戦いに勝つことはできない。村山市長がしっかりと12年間で土台をつくっていただいた。新しいまちをつくっていく気概で、次のステップに進む時だと強い思いを持っている。熱い、強力なお力添えをお願いしたい」と頭を下げた。

 総会後、報道陣の取材に、栗田氏と江口氏は野澤氏を支援する点として「市政経験の豊富さ」を挙げ、「今までやってきた取り組みを理解し、前に進められる人」と評価した。具体的な活動としてはそれぞれの支援者への同氏の紹介などを示し、公約作成に向け意見交換を重ねるという。今後設立される後援会と連携していく。

 市長選には元市議の中川幹太氏(46)と佐渡市の行政書士、後藤浩昌氏(60)も出馬を表明。現市議で元市長の宮越馨氏(79)も取り沙汰されている。

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