コロナ禍で9年ぶり赤字 長崎空港ビルディング

 長崎空港ターミナルビルを運営する長崎空港ビルディング(大村市、幸重孝典社長)が24日発表した2021年3月期決算は、純損失が5億5800万円で、12年3月期以来、9年ぶりの赤字となった。新型コロナウイルス感染拡大により旅客数が大幅に減少した影響が大きかった。
 同社によると、旅客数減により売店や飲食店、旅行商品の売り上げも減少。当期売上高は前期比54.8%減の23億200万円に落ち込んだ。純損失は前年の2億200万円の黒字から7億6千万円減少した。
 20年度の乗降旅客数は約88万9千人(前年度比71.9%減)で、1975年の開港時に次ぐ低水準となった。特に今年1、2月は、年始の移動自粛や緊急事態宣言の再発令などで、前年の2割に満たない状況となった。
 決算案は24日の定時株主総会で承認された。取締役人事では、日本航空長崎支店長の寺尾康氏(54)を非常勤の取締役に選任した。

 

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