ナ軍・シュワーバーが2本塁打 5試合8発は史上7人目

【ナショナルズ7-3マーリンズ】@ローンデポ・パーク

ナショナルズのリードオフマン、カイル・シュワーバーの勢いが止まらない。敵地でのマーリンズ4連戦の初戦、「1番・レフト」でスタメン出場したシュワーバーは、1回表に20号先頭打者アーチを放つと、2回表にも21号2ラン。1試合マルチ本塁打は直近5試合で3度目であり、5試合で8本塁打以上はメジャー史上7人目の快挙となった。シュワーバーの活躍もあり、ナショナルズはマーリンズに7対3で勝利。ナショナルズは5連勝で勝率5割復帰を果たした。

現在28歳のシュワーバーは、2019年に自己最多の38本塁打を放ったものの、昨季は打率.188の大不振に陥り、昨年12月にカブスからノンテンダーFAとなって1年契約でナショナルズに加入。マイク・リゾーGMに対して「自分の全てを捧げる。勝利に貢献したい」と意気込みを語っていたが、その言葉通りの素晴らしい活躍を見せている。

4月は打率.206、2本塁打とスロースタートだったが、5月は打率.245、7本塁打を記録し、6月は打率.276とさらに調子を上げてすでに12本塁打を量産。今季21本塁打はフェルナンド・タティスJr.(パドレス)に次ぐリーグ2位の数字となっている。

5試合で8本塁打を放つのはメジャー史上7人目の快挙。2002年のショーン・グリーン(5試合9本塁打のメジャー記録保持者)、2012年のジョシュ・ハミルトン、2001年のバリー・ボンズ、1998年のマニー・ラミレス、1968年のフランク・ハワード、1947年のラルフ・カイナーという錚々たる面々が並ぶリストにシュワーバーの名前が加えられた。

なお、シュワーバーは1番打者として出場した13試合で打率.347、12本塁打、23打点、出塁率.411、長打率1.082、OPS1.492と打棒爆発。1番打者として13試合で12本塁打を放つのは史上初の快挙で、先頭打者アーチ5本はナショナルズの歴史上、2006年のアルフォンゾ・ソリアーノ(9本)に次ぐ2番目の数字である。現在の好調がどこまで続くか注目したい。

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