43.5キロのアーラミーバイ

 釣りクラブ「おさかなエイリアン」の知念大樹さんは5月15日に宜名真漁港で22.7キロのアーラミーバイを釣った。その後も釣りに出掛けた時に大物のアタリが有ったが、針掛かりしなかった。6月20日、午前3時に弟と同漁港に入った。夜明け前頃から餌となるエーヴァーなどを釣り、エーヴァーを餌に、10メートルほど投げ込んでアタリを待った。

 潮の変わり目となる午前8時に、アタリを知らせる鈴が鳴ったので竿の横でスタンバイした途端、がまクエインパルス100号が折れんばかりに曲がり、竿を固定していた板バネがミシミシと鳴った。前回22.7キロを釣った時の引きとは比べようの無いすごい引きに多少の恐怖を感じた。

 しかし無我夢中で竿に飛び付き、リールから延びた道糸をつかんで、思いっきり引っ張って魚の口にガッチリと針を掛けた。魚の引きはさらに強くなったが、板バネが抜けないように足で踏みながら左手で道糸を引っ張ってはパワーハンドルに強化したペン9/0のリールを巻いた。

 魚は途中7回ほど大きな抵抗を見せたが3分ほどで海面に大きな姿を見せた。これが知念さんにとって3匹目、自己記録となる129センチ、43.5キロのアーラミーバイで、大物釣りを始めて短期間で結果が出せたのは、アドバイスをしてもらった釣り仲間と、いつも同行してくれる弟のおかげだと感謝した。(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)

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