年齢を重ねて役の幅を広げる大東駿介

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俳優の大東駿介が、亡くなった作家の佐藤泰志さんの小説を東出昌大主演で映画化する「草の響き」(斎藤久志監督)に出演していることを、各メディアが報じた。

記事によると、北海道・函館のミニシアター「シネマアイリス」代表・菅原和博氏の企画・製作・プロデュースによるもので、2020年が佐藤さんの没後30年だったことから企画された作品。

主人公の工藤和雄(東出)は心に失調をきたし、妻とともに故郷・函館に帰京。働くことが出来ない和雄は、病院の精神科に通いながら晴れの日も、雨の日も、心の治療のために函館の街を走り続け、路上で出会った若者たちと心を通わすようになったことで、何かが変わり始める姿を描く。

大東が演じるのは、傷つきながら故郷へ戻ってきた和雄に寄り添う友人・佐久間研二役。確かな演技力で存在感を発揮しているという。

2005年にオーディションを経て芸能界入りし、「FINEBOYS」(日之出出版)の専属モデルとして活躍。俳優として、2005年に日本テレビ系ドラマ「野ブタ。をプロデュース」でデビュー。

2011年12月に所属事務所を移籍し、現在の芸名に改名。翌12年にNHKの大河ドラマ「平清盛」で初の時代劇の出演を果たした。

「以前、テレビ番組で母親のネグレクトにより中学2年時からは伯母に育てられた過去を明かしている。デビュー当初は主役級の役柄が多かったが、そのうち、脇役に回るように。そうしてからの方が着実に役の幅が広がって、今や、味のある脇役になった。事務所移籍も含め、方向を変えたことは大成功だったのでは」(芸能記者)

プライベートでは、2015年12月に一般女性と入籍し、すでに3児の父であることが昨年、発覚。家族のためにも、今後も多くの映像作品に出演しそうだ。

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