西武の仕事人・栗山巧外野手(37)が25日のオリックス戦(京セラ)で逆転の呼び水となる同点打を放った。
7回までオリックス先発の山本由の前に散発4安打無得点に抑えられていた西武打線。0―1のまま試合が進み、山本が降板した土壇場の8回、ここぞの仕事をしたのは2000安打にあと29本と迫っている栗山だった。
この試合に「3番・左翼」でスタメン出場した栗山。8回二死一、二塁の第4打席で、2番手・ヒギンスの3球目をとらえると、ファースト・宗のグラブを弾く同点の右前打となるタイムリーとなり、大記録に28本とした。
栗山は「打ったのはチェンジアップ。もう何とか。はい、何とかしたかったです!」と言葉にならない喜びを表現した。
このベテランの一打が呼び水となり、9回、西武打線は相手守護神・平野から呉の四球を足掛かりに山川の左線適時二塁打、スパンジェンバーグの右中間三塁打と連続長打を浴びせ3―1と逆転に成功した。