小田原の新施設「三の丸ホール」完成 展望室からお城一望

9月にオープンする「小田原三の丸ホール」=同市本町

 老朽化した小田原市民会館の代替施設として9月にオープンする「小田原三の丸ホール」(同市本町)が完成し、同市は25日、報道関係者向けの内覧会を行った。2度の計画白紙を受けた待望の新ホールは、小田原城に隣接し「展望台」として観光客らにも開放。敷地内には観光案内施設も併設し、市は「観光と文化の機能を掛け合わせ、地域ににぎわいを創出していければ」と期待を寄せる。

 三の丸ホールは地上4階、地下1階で延べ床面積約9千平方メートル。1962年に完成した市民会館が7月末に閉館することから、新たな文化拠点として9月5日に正式オープンする。

 大ホールは市民会館と同規模の1105席。三の丸ホールの大石時雄館長は「音響環境は最高レベル。ステージと観客席の距離も近いので演者の表情もはっきりと見える」と胸を張る。

 このほか、多目的に利用できる296席の小ホールや展覧会などを開く展示室、ダンスや音楽の練習にも使えるスタジオなども設けている。

© 株式会社神奈川新聞社