ビーチ・ボーイズ、「Susie Cincinnati」の未発表ライヴを公開。8月に発売されるボックスセットに収録

Photo: RB/Redferns

ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)は、2021年8月27日に発売される未発表音源108曲/全135曲を収録する新しいボックスセット『Feel Flows – The Sunflower and Surf’s Up Sessions 1969-1971』から、ファンの間で人気の高い「Susie Cincinnati」の未発表ライヴ・バージョンを公開した。

<ライヴ音源:ビーチ・ボーイズ「Susie Cincinnati (Live/1976)」>

アル・ジャーディンが作曲し、リード・ヴォーカルをつとめた「Susie Cincinnati」のこのライヴ音源は、約45年前の1976年7月3日にカリフォルニア州アナハイムで行われた伝説的なスタジアム・コンサートで録音されたもので、ブライアン・ウィルソンが久しぶりにビーチ・ボーイズのフル・ショーのライヴに戻ってきたことを告げるものだった。このライヴでは、”Brian’s Back”という宣伝キャンペーンの一環として、ブライアン・ウィルソンがスタジオに戻ってきたことや、バンド結成15年を記念した新しいアルバム『15 Big Ones』のリリースも告げられた。

この有名なコンサートでは、ビーチ・ボーイズのバンドにホーン・セクションが加わり、このブラスが「Susie Cincinnati」に新たなエッジを与えている。1970年のアルバム『Sunflower』にも収録された名曲「Add Some Music To You Day」のB面としてリリースされたこの曲は、1976年にリリースされた『15 Big Ones』にも収録された。

ボックスセット『Feel Flows – The Sunflower and Surf’s Up Sessions 1969-1971』は、ビーチ・ボーイズの不朽の名作アルバム『Sunflower』と『Surf’s Up』の発売50周年を記念して発売される。この5枚組CDボックスセットは、バンドの伝説的なキャリアの中でも、変幻自在で大きな影響力を持った1969年から1971年までの作品を収録。

2013年にグラミー賞を受賞した『SMiLE Sessions』の制作チームであるマーク・リネットとアラン・ボイドが制作したこの大規模なボックスセットは、『Sunflower』と『Surf’s Up』を新たにリマスターし、108曲の未発表曲、ライヴ録音、ラジオ・プロモ、オルタネイト・バージョン、オルタネイト・ミックス、孤立したバッキング・トラック、アカペラ・バージョンなど、アルバム・セッションから抜粋した135曲を収録している。

さらに、未発表の貴重な写真、歌詞シート、テープボックスの画像、レコーディングの様子、ラジオ界のベテランでありビーチ・ボーイズのファンでもあるハウィー・エデルソンによる洞察に満ちた新しいライナーノーツ、アル・ジャーディン、ブライアン・ウィルソン、ブルース・ジョンストン、カール・ウィルソン、デニス・ウィルソン、マイク・ラヴなどによる新規およびアーカイブのインタビューなどが掲載された48ページのブックレットが、ブックスタイルのパッケージに収められている。『Feel Flows – The Sunflower and Surf’s Up Sessions 1969-1971』は、4枚組LP、限定版のトランスルーセント・ブルーとトランスルーセント・ゴールドのカラービニール、2枚組LP、2枚組CDでも発売される。

Written by Tim Peacock

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ビーチ・ボーイズ『Feel Flows – The Sunflower and Surf’s Up Sessions 1969-1971』
2021年7月30日発売

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