【東京五輪】長野五輪医療担当者が断言「とてもバブルに収まるとは思えない」

選手村のメインダイニングホール

長野五輪で医療救護ディレクターを務めオリンピックの医療体制に詳しい富山大学・奥寺敬客員教授(65)が26日、テレビ朝日系「サタデーステーション」にリモート出演。東京五輪でコロナ感染拡大対策のため採用予定の「バブル方式」に警鐘を鳴らした。

奥寺氏はまず「これまでのオリンピックでバブル方式を行った前例はありません」と前置きし「私はこれまで2つのオリンピックで医療にかかわっておりますが、オリンピックはとても大規模で複雑なイベントで、とてもバブルに収まるとは思えないですね」と断言した。

具体的に心配する点として選手村の食堂を挙げ「24時間営業されますし、各国の選手に合った食事を提供するわけです。当然そこでは人が集まるわけですし、交流する。ここでも大人数のスタッフがバブルの外から行って仕事をするわけです。ですから、そこで穴が開くことになる」と解説した。

さらに「やはり競技の数が多いですよね。競技場1個で1種類の競技ならできるかもしれませんが、とてもオリンピックはそういう規模のものではない、ということが言いたいです」と危惧した。

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