王会長の“予言”実現だ! ソフトバンク・柳田が五輪に抱く特別な思い

特別な思い胸に

金メダル獲得へ大暴れを誓った。ソフトバンクの主砲・柳田悠岐外野手(32)が16日に東京五輪の野球日本代表に内定。「自らの野球の集大成だと思ってやりたい。(シーズンでは)あまり走ってないですけど足も自信ありますし、自分のできるプレーをすべて出したいと思います」と力強く抱負を口にした。

燃えに燃えている。これまでも代表候補に挙げられてきた。しかし、故障するなどしてWBCやプレミア12といった主要な国際大会とは縁がなかった。そんな中で最高の舞台が巡ってきた。日の丸を背負う思いについて「僕とは無縁だと思ってましたけど、縁がありましたって感じです」と笑みを浮かべた。「流れや運命をめっちゃ信じるタイプ」と口にする柳田にとって特別な思いで臨む大会となるのは間違いない。

かねて五輪への思いは口にしてきた。前回、日本で開催された1998年の長野冬季五輪の時は小学生だった。「オリンピックは引きつける何かがある。それくらいすごい大会」。テレビにかじりつき、スキージャンプ団体の金メダルに大興奮した。自らもその舞台に立つ夢を描き「子供に憧れられる存在でいたい。そう思って野球選手になったし、今もその一心で野球をやっているので」と話してもいた。

まだ柳田がレギュラーをつかむ前のこと。王球団会長は「彼は将来、日本代表の中心を打つ選手になるんだから」と断言してはばからなかった。ついに日本代表に金メダルをもたらすキーマンとして、その予言が実現する時が来た。

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