HRダービー不参加を表明のタティスJr. 大谷翔平の優勝を予想

すでにブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)など複数のスラッガーが今年のホームラン・ダービーに不参加の意向を示しているが、ナ・リーグ本塁打王争いでトップに立つフェルナンド・タティスJr.(パドレス)も左肩のコンディションが万全でないことを理由に不参加を表明した。「今、最も優先すべきことは自分自身の健康とチームへの貢献だ」とタティスJr.は語る。なお、若きスター遊撃手は今年のホームラン・ダービーで大谷翔平(エンゼルス)が優勝することを予想しているという。

ホームラン・ダービーに出場して優勝することを夢見ていたタティスJr.にとって、不参加を決断することは決して簡単なことではなかった。しかし、軽度の故障を繰り返している左肩の状態は万全でなく、現在の状態は75%ほど。A・J・プレラーGMとの話し合いの結果、タティスJr.はホームラン・ダービー出場に関する決断を任されたが、「長い目で見てチームの助けになること」を優先して不参加を決断した。

タティスJr.は「僕は22歳だ。ホームラン・ダービーに出場するチャンスはこれからもあると思う。出場したときにはいいパフォーマンスを見せたい」とコメント。将来的にはホームラン・ダービーで複数回優勝することを目指しているという。よって、ホームラン・ダービーに出場する意思がないわけではなく、今回は左肩の状態が万全でないことを考慮して不参加を決断するに至った。

タティスJr.は今季ここまで59試合に出場して打率.293、25本塁打、54打点、15盗塁、OPS1.076の好成績をマーク。本塁打、打点、OPSはいずれもリーグ1位の数字であり、盗塁でもトップに1差の3位にランクインしている。左肩の状態は万全ではないものの、オールスター・ゲームに選出された際には出場する予定であり、「(オールスターゲーム出場が)実現すれば夢のようだ」と語っている。

なお、ホームラン・ダービー出場についてはロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)から「出ろよ」と働きかけがあったという。残念ながら今年のホームラン・ダービーではタティスJr.の出場は実現しなかったが、来年ドジャー・スタジアムで開催されるホームラン・ダービーではアーチを量産してスタジアムを沸かせるタティスJr.の姿が見られるかもしれない。

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