還付金詐欺3件 被害防ぐ 雲仙署が感謝状 南串山郵便局・宮田さん、十八親和銀行・豊田さん、小林さん

感謝状を手にする宮田さん(左写真)、小林さんと豊田さん=雲仙署

 還付金名目の特殊詐欺被害を未然に防いだとして雲仙署は、雲仙市の南串山郵便局員、宮田亮さん(47)、十八親和銀行瑞穂支店行員の豊田幸枝さん(47)、同行愛野支店副支店長の小林倫太郎さん(49)の3人に署長感謝状を贈った。
 5月13日、同郵便局で60代女性が携帯電話で通話しながら現金自動預払機(ATM)を操作していたため、宮田さんは不審に思い声を掛けた。女性が「還付金があるので郵便局で手続きするよう、役場から電話があった」と話したため、特殊詐欺を疑い同署へ通報した。
 豊田さんは同14日に同行瑞穂支店で、小林さんは同25日に同市役所内の同行窓口でそれぞれ、「還付金受け取りの手続きに来た」と言う別々の60代女性から話を聞き通報した。
 3件はいずれも介護保険料還付をかたった手口とみられる。6月17日、同署で感謝状の贈呈式があり、黒崎誠署長が3人に感謝状を手渡し「的確な声掛けで被害を水際で防いでいただいた」と礼を述べた。宮田さんは「詐欺被害がないよう、いつも頭の隅で意識している」と話した。

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