大村出身のスタイリスト・大塚勇造 “凱旋” 衣装100点 ミライonで展示 水樹奈々さん、田村ゆかりさんらの衣装手掛ける

大塚さんが収集したヴィンテージ服などが展示された会場=大村市、ミライon図書館

 1990~2000年代に第一線のスタイリストとして活躍し、07年に39歳で他界した長崎県大村市出身の大塚勇造さんが手掛けた作品などを展示する「凱旋(がいせん) ファッション魂!大塚勇造展」が27日、同市東本町のミライon図書館で開幕した。7月4日まで、入場無料。
 大塚さんは県立大村高を卒業後、東京の文化服装学院に進学。著名なスタイリストに師事した後、24歳で独立。タレントの山田邦子さんをはじめ、槙原敬之さんや高橋洋子さん、水樹奈々さん、田村ゆかりさんら多くのアーティストのミュージックビデオやコンサート衣装などを手掛けた。
 同展は市観光コンベンション協会などでつくる実行委が主催し、大塚さんの家族や同級生、仕事仲間らが協力。服飾美術館をつくることが夢だったという大塚さんが収集した、ロンドンのブランド「BIBA」などのヴィンテージ服をはじめ、自身が手掛けた水樹さんや田村さんの衣装など計100点以上の服を展示している。
 オープニングセレモニーには山田さんも出席し、テープカットで祝った。山田さんは取材に「(大塚さんは)世界でただ一つの衣装を作ってくれる相棒のような存在だった。体が大きくてよく働く、バイタリティーあふれる人だった」としのんだ。

テープカットで開幕を祝う山田邦子さん(中央)ら=大村市、ミライon図書館

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