【全日本】ジェイク・リーに新3冠王者の “自覚” 打倒・諏訪魔で「俺の物語をもう一つ進める」

ジェイクが〝暴走男時代〟を終わらせるか

全日本プロレスの3冠ヘビー級王者ジェイク・リー(32)が、早くも新王者の自覚を示した。

26日の大田区大会では宮原健斗(32)、青柳優馬(25)との史上初となる「3冠王座決定巴戦」を制し悲願の初戴冠。しかし当初、同大会で対戦予定だった前王者の諏訪魔(44)が新型コロナウイルスの陽性判定が出たことにより王座返上となった経緯があるため「最多防衛だ何だという以上に、次に狙うのは諏訪魔だ。これで終わりだと思ったら大間違い。絶対タイトルマッチの場に引きずり出してやる。俺の物語をもう一つ進めるためには、この一戦がすごく大切になってくるんだ」と強調した。

全ては〝暴走男時代〟を終わらせるためだ。「ここ最近の全日本の強さの象徴は諏訪魔だ。だけど、思えばリング内外であの人に負担をかけすぎた。専務業に集中させるのも王者としての役目だ」とリング上で引導を渡すことを使命とする。

その一方で「ずっと(諏訪魔を)待ち続けたらベルトがさびついてしまう」と自身の思いのみを優先させる気はなく、挑戦を表明してきた芦野祥太郎(31)と石川修司(45)には「挑戦者決定戦」を指示。「会社もその場を設けるはずだ。何と言っても俺は王者なんだから、発言権だって与えてくれてもいいはず」と豪語する新王者が、王道マットを我が物顔でけん引する。

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