【ボクシング】ロマチェンコに完敗・中谷に近大先輩の元王者・石田順裕氏がエール

石田順裕氏(寝屋川石田ボクシングクラブ提供)

気になる今後は? WBO世界ライト級5位の中谷正義(32=帝拳)は、元3団体統一王者ワシル・ロマチェンコ(33=ウクライナ)とのノンタイトル12回戦(26日=日本時間27日、米ラスベガス)で無念の9ラウンド(R)TKO負けした。

権威ある米リング誌選定の「パウンド・フォー・パウンド」(体重差がないと仮定した場合のランキング)で1位に君臨したことがあるロマチェンコの技術、スピードに太刀打ちできず「左(のパンチ)がよかった。そこに対応ができなかった」と潔く完敗を認めた。

今後については言及しなかったものの、2019年7月に現4団体統一王者のテオフィモ・ロペス(米国)にプロ初黒星を喫した際には一度、引退を決意したことがある。当時は同じ近畿大の先輩でもある元WBA世界スーパーウエルター級暫定王者・石田順裕氏(45=寝屋川石田ボクシングクラブ会長)の助言で現役続行を決めた。

石田氏は今回の敗戦を受け「あの時は年齢的にも迷いを感じていたが、彼には可能性しか感じなかった。今回は勝てなかったけど歴史に名を刻めたと思うし、彼しかできなかったことをしてくれた。もう一度ここから気持ちを切り替えてやり直すのは決意がいると思うけど、やっぱり世界タイトルを取ってもらえたらうれしい」とエール。ここからの巻き返しに期待だ。

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