【オールスター】セ首位・阪神の内外野から4選手が選出 佐藤輝と新人W出場の中野「信じられない」

左から近本、マルテ、中野

マイナビオールスターゲーム2021(7月16日=メットライフ、17日=楽天生命)のファン投票結果が28日、発表された。

セ首位・阪神の内外野からは4選手が選出。阪神の切り込み隊長・近本光司外野手(26)は2019年に続き、外野手部門2位で球宴出場を決めた。去年はコロナ禍により、開催中止となったことから「素直に嬉しいですね。去年できなくて、今年もいろんなチームの選手が集まるので感染対策とかも重要ですけど、そのなかでやるということは、いろんなプレーで恩返しをして、そういうのを伝えられるようにやっていかないといけない」とコメント。

ルーキーイヤーでの出場だった19年は、球宴史上2人目となるサイクル安打を達成し、MVPを受賞。「いろんな選手と話ができ、考える場になりました」と振り返った。今回も自分の成長の場として有益な時間にするつもりだ。

そして社会人出身のルーキー・中野拓夢内野手(25)も遊撃部門で初選出された。

プロ1年目の今季は開幕一軍のみならず、4月中旬からは広い守備範囲を武器に遊撃の定位置も確保。バットでも打率2割8分1厘、さらにチームトップタイの14盗塁で矢野監督の信頼を勝ち取った。29万3009票を得て堂々の選出だ。

中野は「正直な感想で言うと、信じられないという気持ち。まったく想像してなかった。ファンの方に評価していただいている部分は非常に嬉しく思いますし、その期待を裏切らないようにプレーしていきたい」と初々しく〝決意表明〟。奇しくも球宴出場を決めた28日は25歳のバースデーで「一番今まで嬉しい誕生日プレゼント。しっかりと喜びたいなと思います」と白い歯をのぞかせた。

猛虎からは佐藤輝とともに新人から2人が球宴に選ばれる快挙となり「話題としては全て佐藤選手が持っていくかなと思いますけど、負けないように何かしらつめ跡を残したい」と苦笑い。ドラ6ルーキーも負けじと初の球宴でインパクトを残すつもりだ。

助っ人のジェフリー・マルテ内野手(30)も一塁手部門で24万1582票を集め、球宴初出場を決めた。

来日3年目の今季は開幕から28日現在で全試合出場。不動の3番打者として出塁率3割9分4厘、得点圏打率3割3分9厘をマークし、粘り強さと勝負強さが際立っている。栄えある夢舞台出場には「うれしいですね。いろんな選手がいた中で選んでいただいた」。

今季はナインと一緒に行う自身の本塁打パフォーマンス「ラパンパラ」が定着している。「楽しい習慣だと思うので。ファンの人とそうやって、できるのは私にとっても楽しみな機会。ホームランを打ったとき私はいつもやっているので、みんなにもしてほしいと思っているよ」と述べ、球宴でも選手・ファンが一体となった〝球場全員総ラパンパラ計画〟の実演を狙っている。

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