東京五輪の聖火リレーが28日、神奈川県内で始まった。
新型コロナウイルス感染防止のため公道開催は中止し、3日間の日程で代替イベントの点火セレモニーを実施。初日は辻堂神台公園(藤沢市)にランナーたちが集い、「トーチキス」で聖火をつないだ。
トーチを握ったのは箱根、伊勢原、小田原、大磯、平塚、茅ケ崎、藤沢の7市町を走る予定だった90人。一般の観客は入場せず、ステージ上でセレモニーを開催した。
“第1走者”を務めたロサンゼルス五輪体操男子金メダリストの具志堅幸司さん(64)から聖火を受け渡すトーチキスを繰り返し、最後のランナーが聖火皿に点火した。
黒岩祐治知事は公道開催中止を「苦渋の決断だった」とし、「安全安心の大会実現のために全力を注いでいく」と述べた。
29日は橋本公園(相模原市緑区)、30日は横浜赤レンガ倉庫(横浜市中区)で実施する。
県内の聖火リレーは15市町の23区間で計290人が走る予定だった。
3月25日に福島県をスタートした聖火は、42道府県を巡り神奈川に到着。7月1日に千葉県へ引き継がれ、茨城、埼玉県を経て9日に東京都に入り、23日の開会式で国立競技場の聖火台に点火される。