新型ハリアー デビュー1周年でも「後ろのウィンカーが気になる」との批判止まず! 相変わらずの納車待ちには「待った甲斐あった」の声多数【みんなの声を聞いてみた】

トヨタ 新型ハリアーが2020年6月17日にフルモデルチェンジを実施してから、早くも1年が経過した。相変わらず納期待ちを伴う人気の新型ハリアーについて、SNS上で見られる「みんなの声」を拾ってみた。「遂に納車しました」の声が散見されるいっぽう、ハリアーの台数増とともに「後ろのウィンカー問題」も再燃している。

トヨタ 新型ハリアー G(ハイブリッド・E-Four)[ボディカラー:センシュアルレッドマイカ] [撮影:島村 栄二]

納期は最大で1年近く先!? 「3、4ヶ月程度で納車された」の声も… 仕様によって異なる新型ハリアーの納車待ち問題

トヨタ 新型ハリアー

トヨタ 新型ハリアーは、2020年6月の発表以来順調に販売台数を伸ばしている。2020年度(2020年4月~2021年3月)までの販売台数は8万6843台で、販売ランキングの総合7位に位置する人気ぶりだ(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会・自販連調べ/軽自動車除く/旧モデル含む)。

トヨタの公式Webサイトでは、各車種ページに「工場出荷時期目処のご案内」という欄があるが、例えば「ヤリスクロス」の場合『ご注文いただいてから、5-6ヶ月程度』、RAV4なら『ご注文いただいてから、2ヶ月程度、ハイブリッド車は、3ヶ月程度』といったように記されている。

ところが新型ハリアーのページでは、2020年のデビュー以来一貫して

『詳しくは販売店にお問い合わせください』

となっているのだ。これはどういうことだろうか。

納期の違いは装備やグレードによって大きく異なる傾向

SNSで、新型ハリアーの納期待ちについての声を拾ってみよう。

すると

『8ヶ月待った』

『意外と早くて4ヶ月程度』

と人によってかなり格差があることがわかる。

レザーパッケージも納期がかかる傾向にあるようだ, 上級グレードでしか選べない「調光パノラマルーフ」
レザーパッケージも納期がかかる傾向にあるようだ, 上級グレードでしか選べない「調光パノラマルーフ」

みんなの声を総合すると

『ガソリン車よりハイブリッドのほうが納期がかかる傾向』

『調光パノラマルーフをつけると納期がいつになるかわからないと言われた』

といった装備の組み合わせによって、納期が最短3ヶ月から、長いもので1年近くまで変化してしまうことが判明した。特に最上級グレードの「Z “レザーパッケージ”」にフルオプションを載せたユーザーは長い納期待ちになる傾向があるようだ。これは2020年の発売当初からあまり状況も変わっていない。

昨今の半導体問題でさらに納期が延びた!?

新型ハリアーのディスプレイオーディオ

そしてさらに、昨今の半導体問題によりもうひとつ問題が起きている。

ディスプレイオーディオ装着車で販売店オプションのナビキットが

『納車からナビキットの取り付けまで1~2ヶ月程度お時間をいただく可能性があります』

(トヨタ自動車Webサイト 新型ハリアー『工場出荷時期目処のご案内』より)

との記載が加わったのだ。ちなみに先ほどのヤリスクロスやRAV4といった他のトヨタ車でも同様の記載が見られる。

こうした納車待ちという試練を乗り越え、徐々にオーナーの元へ新型ハリアーの納車が行われている。

『ようやく来ました!』

『待った甲斐があった』

と喜ぶ(見ず知らずの)新規オーナーさんの声には、思わずこちらも嬉しくなってしまう。

大激論!「新型ハリアー 後ろのウィンカー問題」は、位置だけじゃなくてブレーキランプと離れているのが問題!?

横一文字に光るスタイリッシュな「LEDリアコンビネーションランプ」だが、ウィンカーはリアバンパー下部左右の白いランプ部が光る

SNSにおける新型ハリアーの話題で、最も多く目につくのが「後ろのウィンカー問題」だ。

新型ハリアーの後ろ姿と言えば、スタイリッシュな「LEDリアコンビネーションランプ」が印象的である。赤一色で横一文字に光るテールランプ・ストップランプが、新型ハリアーのリアを引き締めているのだ。

しかしそのいっぽうで、ウィンカーを下部に配置していることがSNS上で物議を呼んでいる。

『位置が低過ぎる』

という声が多いのだ。後続車から先行する新型ハリアーを観た際に強い違和感を覚えるという。

『大型トラックからだと特に見づらい』

との声も聞かれた。

「後続車が車間のつめすぎ」との反論もあるが、根本的には「ブレーキ系統とウィンカーのランプ位置が離れ過ぎることのほうが問題」なのでは

ただしウィンカー位置については

『(後続車が)車間をつめすぎだからだ』

『このくらいの位置にウィンカーがあるクルマは他にもある』

という批判や反論も見られ、それも一理あるだろう。

ただこの問題は本質的に

『下過ぎることよりも、ブレーキと離れていることが問題』

という声が的を得ているように思える。

写真は最上級グレードの「Z “レザーパッケージ”」

後続車に自車の停止を知らせる赤いブレーキランプは警告表示であり、目に入って当然。

中でも最上級グレードのZのみ、LEDハイマウントストップランプがリアルーフスポイラー全体に光るロングタイプで結構目立つから、後続ドライバーの目線を余計に上にさせてしまう。

その目線とは異なる下の位置で、オレンジのウィンカーが単体で光ることが新型ハリアー固有の違和感につながっている、という訳だ。

デビュー後1年も続く“新型ハリアー 後ろのウィンカー問題”、根本的な解決はマイナーチェンジに期待!?

デビュー当初から議論されていた“新型ハリアー 後ろのウィンカー問題”も1年が経過したが、その声はいまだに散見される。むしろ続々と納車が進み、街で新型ハリアーを見かける気が増えたいまのほうが、気になる人が増えているようにも思える。

新型ハリアーのLEDリアコンビネーションランプは、薄型に光るからこそ格好良い。ウィンカーを移設する余地はなさそうにも見えるが、どうなのだろうか。マイナーチェンジでの対策がとられるのか、こちらの動向にも注目しておこう。

[まとめ:MOTA(モータ)編集部/撮影:島村 栄二・茂呂 幸正・TOYOTA]

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