メジャートップタイ!大谷26号 右中間最深部に突き刺さる驚弾にNYファン震撼!

26号ソロを放った大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

ニューヨークでも「SHO TIME」だ。エンゼルスの大谷翔平投手(26)は28日(日本時間29日)に敵地ニューヨークでのヤンキース戦に「2番・DH」で出場し、初回に2試合連続本塁打となるメジャートップタイの26号ソロを右中間席に放った。本塁打では自己最速の117・2マイル(約188・6キロ)弾丸ライナーの一発にヤンキー・スタジアムのファンは沈黙した。

完璧な一発だった。一振りで捉えた。相手先発は3年目の右腕キング。初回一死無走者で打席に入るとシンカー、カットボール、チェンジアップをじっくり見極めた。フルカウントからの6球目、内角ヒザ元の80・3マイル(約129キロ)のチェンジアップをバットを立てるように一閃。角度25度で打ち出された本塁打では自己最速の117・2マイルの弾丸ライナーに右翼手ジャッジは全く動けず、右中間最深部にあっという間に突き刺さる先制ソロとなった。ヤンキー・スタジアム初安打が飛距離416フィート(約127メートル)の驚弾。ファンは静まり返るしかなかった。大谷は淡々とダイヤモンドを1周した。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者は自身のツイッターに「彼の115マイル(約185キロ)以上の打球速度の本塁打は5本目でMLB最多」と投稿した。

これでメジャートップのブルージェイズ・ゲレロに26号で並んだ。今季5度目の2試合連続、前日の5打席目から2打席連発だ。月間11発は前日更新した自己最多をあっさり塗り替えた。さらにゲレロの6月10本塁打を上回った。自身初となる6月のア・リーグ月間MVP(打者部門)も視野に入る。

ヤンキースはかつて元祖二刀流のベーブ・ルースが所属。大谷がヤンキー・スタジアムを訪れるのは2018年5月25~27日以来3年ぶりということで、ニューヨークメディアは大盛り上がり。「今夜からブロンクスでショータイム」などと速報した。ニューヨーク・ポスト紙はスポーツ1面の上段に「ショータイム!唯一無二の大谷が今夜ブロンクスのステージを襲う」とあおり、中面で「二重の脅威、特異なスター」と大々的な見出しを立て、「ベーブやボー(ジャクソン=NFLとMLBでオールスター戦選出)と比べても大谷はオンリーワン」と持ち上げた。さらに「この男は何度も何度も偉人を呼び起こしている。将来的に他のだれかが大谷と比較されることを明らかに光栄に思うだろう」とメジャー史に名を残す存在になると予告した。NJドットコムは「ヤンキースはMLBで最も熱いエンゼルスのスラッガー(そしてエース)の大谷を迎える」と報道。バーゲン・レコード紙(電子版)は「大谷がヤンキー・スタジアムで初めてマウンドに立つ3試合目は、彼の才能をすべて見ることができる」と読者の観戦意欲をかき立てた。まさに期待を裏切らない一発。大谷のバットは止まらない。

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