五島市の海岸でクリイロカメガイ見つかる

新上五島町でクリオネの仲間「ヤサガタハダカカメガイ」が大量発生

 長崎県新上五島町でクリオネの仲間「ヤサガタハダカカメガイ」が見つかったという記事が6月19日付の長崎新聞に掲載された後、再び海の生物に関する報告が本紙の情報窓口「ナガサキポスト」のLINE(ライン)に届いた。
 「福江島の海でもカメガイが大量発生していました」と情報を寄せてくれたのは、五島市木場町の会社員、濱村安珠実さん(27)。6月8日、同市平蔵町の海岸を訪れたところ「何百匹もいた」という。
「クラゲかと思った。怖くて,とりあえず写真を撮って帰った。」その後インターネットで調べてクリイロカメガイと推測した。
 長崎大名誉教授の中西弘樹氏によると、生物はやはりクリイロカメガイのよう。対馬暖流の勢いが強くなるこの時期は、長崎県や福岡県などの海岸に、大量に漂着することが時々あるという。
 クリオネやヤサガタハダカカメガイとは別の種類の巻き貝。殻は1㌢ほど。濃いあめ色で光沢があり、2本の翼のような足をひらひら動かして泳ぐ。
 2年半前に奈良県から移住した濱村さんは「五島の豊かな海が好きで、散策などでよく訪れるが、まだまだ知らないことがある」と感心した。

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